結論として

3階建ての間取りとしてよくあるパターンについて言及してきましたが、私は3階建ては扱いが難しいと思います。いろんな意味で。だって1階から3階まで居住空間として使ったとしても、1階と3階では隔たりが大きいというか、離れ過ぎているんですよね。家族が住まう場所としての心のつながりというふうに考えたときに、1階と3階では意識が断絶してしまいます(空間として、ですよ)。気配が感じられる範囲に家族がそれぞれのプライベートを保ちながら住まう家であれば、理想的ではないかと。でも現実的に3階建てでなければいけなくて、その間取りを探しているのだという場合はどうしたらいいのでしょうか。家族構成にもよりますが(夫婦のみの家族も多いです)、2階に共有スペース、1階と3階にプライベートスペースを配置すれば、2階の共有スペースを重複するかたちで、2階建て住居を2つ重ねたことになります。ただ、風呂の水やトイレの水など、排水関係で言えば、せっかくの戸建てなのに配管が長くなって、あまり良くないです。そうなれば1階を共有スペースに使い、2階と3階をプライベートスペースに。吹き抜け以外の方法で意識の断絶を避ける工夫が必要となってくるでしょう。

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